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水琴窟の構造 現在考えられる、より良い音を発生させる水琴窟の構造は次のようになっています。
<甕の形状>
水琴窟の甕は音を反響させるためには最も重要な要素ですが、古い洞水門にはあらゆる種類の甕が使われていました。江戸時代は、穀物、肥料、水などの貯蔵用に、素焼きの甕が多くあります。高さ60センチから30センチ程度、直径50センチから30センチ程度で、これは排水用としての目的があったためでしょう。
明治以降は釉薬のかかった甕が多く利用されています。音はそれぞれ異なって、大きい甕は低く大きい音。小さい甕は高く小さい音。釉薬のかかった甕は高く澄んだ音。それぞれに特徴があります。そして甕にひびが入っていると、音が濁って聞こえます。
日本の音研究所が常滑の前川製陶と共同で開発した水琴窟用の甕は、高さ60センチ、直径55センチ、底辺30センチ、そして底に2・5センチの穴をあけてある素焼きの甕です。薄く仕上げてあり、伏せたときドーム形に近いものがきれいに反響します。これ以上大きい甕は、水滴音が地上へ届きにくく、音が小さくなってしまいます。甕は叩いて低く梵鐘のような音のするのが余韻のある美しい水滴音をつくるようです。
素焼きの甕は、釉薬のかかった甕に比べると、薄く仕上げられることが特色です。地目が荒く、空気、水を透過します。また、内面はざらざらした仕上げで、水滴が付着しやすいので、甕の中で良い水滴をつくることができます。地中に埋めたときも、甕の中の湿度が周囲の土の影響を受け、適当な湿度を保つことができます。これらが、水琴窟用の甕として、素焼きの甕が最良の音を出すという根拠となっています。(日本の音研究所 中野之也著より)
退蔵院の水琴窟
秘伝水琴窟
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